教育目標
調和のとれた人間としての基礎を築く
子ども1人ひとりが持つ個性や能力を尊重し、調和のとれた人間としての基礎を築いてまいります。
「確かな生きる力」を育む ~6つの「めざす子ども像」~

一人ひとりの発達の芽を大切にしながら、将来にわたって社会に貢献し、心豊かな人生を歩んでゆく力を育むよう「めざす子ども像」として以下の6つを掲げて取り組んでいます。この子ども像は、小学校以降の主体的・対話的な力、思考力や判断力、耐性や問題解決能力にもつながっていきます。幼児期の発達特性を踏まえた上で幼小の教育的連続性を見据えた目標です。
- 明るく笑顔で挨拶する子ども
- 自分の思いや考えを表そうとする子ども
- 体を動かすことを好み、しなやかに使いこなす子ども
- 自分のやりたいことがあって遊びに熱中する子ども
- 自ら挑み、めあてを持って最後までやり遂げようとする子ども
- 周りのようすを感じ取り、仲間を認めて一緒に取り組む子ども
「遊びこそ学び」
「遊び」とは、子どもが自ら考え、動き出し、工夫や創造をしながら生み出していくものです。大人の意図通りに動くこと、受動的な行動は学びの多い「遊び」とは言えません。主体的で自分に自信を持って挑む人づくりのために、極力指示命令を控え、子どもが自ら意欲的に挑戦し、体験を通して体感的に感じ取り、学び取って行くための遊びの環境や工夫、働きかけを心がけています。学び多き本質的な「遊び」を追求しています。
教育方針
子どもを軸に子どもの目の高さで子どもを子どもらしく、のびのびと育てる
自発的な遊びや生活、行事の創造的主体としての子どもをとらえ、子ども固有の特性と発達に基づく指導を丁寧に行っていきます。子どもたちが自由で伸び伸びとできる保育とは、けっして野放図に勝手気ままにさせるという意味ではありません。自分が自由であるためには、他人の権利や自由も保障され尊重される必要があること、みんなと楽しい園生活を送るためには排他的な欲求は時には我慢しなければならないことなどを場面に即して教え、感じ取らせていきます。
聞き合い、話し合い、学び合い(感じ合い、伝え合い、学び合い)
子どもの話を子どもの目線でじっくり聞くこと、さらには子どものまなざしや表情、しぐさなどから子どもの気持ちや考えを感じ取ること、その上で聞き合う関係になること、合意や納得のない指示や命令をできるだけなくし、子どもが落ち着いて自分を表現し、じっくりと学んでいくことを願って保育を心がけています。そして、保護者とも「聞き合い、話し合い、学び合い」ながら共同してお子様に向き合います。
「楽しい幼稚園」から「愉しい幼稚園」へ
暁幼稚園では、子どもたちにとって「楽しい幼稚園」から「愉しい幼稚園」になるよう、日々の活動に取り組んでいます。「楽しい」とは、与えられたことやすでに設定された枠の中で楽しむというような、どちらかと言えば受け身的な楽しさを意味するようです。本園では、子どもたちが自然に親しむこと、しっかりと遊び込むこと、友達と様々な体験をすることなどを通して、「自然」や「人」、「社会」に自分から働きかけて得ることができる「能動的な愉しさ」「発見する愉しさ」「感動する愉しさ」「最後までやり遂げる愉しさ」「繋がる愉しさ」を目指しています。もちろん、子どもたちが自らチャレンジしようとする過程で、思うようにいかず壁にぶつかったり、失敗したりすることもあるでしょう。そのような時には、一度立ちどまり、考え工夫し、試行錯誤しながら、一人でできなければ友達と力を合わせて乗り越える「愉しさ」を味わわせたいと考えます。このような充実した「愉しさ」を実感できた時、子どもは自分に自信を持ち、自尊感情が育まれ、大きく成長するのでしょう。
「教育の見える化」~暁幼稚園版ルーブリック(評価指標)~
次代を担う子ども達にどのような力(資質・能力)を身につけさせるのか、新学習指導要領で提起されている新学力観では、従来重視されてきた(知識・技能)に加えて、(思考力・判断力・表現力)、そして(人間力・学びに向かう力)の3つが新しい時代に必要な力だと考えられています。
数値化できる知識など見える学力に比べ、思考力や人間力といった数値化するのが難しい内的な力を発達段階に応じて着実に伸ばしていくために、暁幼稚園では独自の評価指標を作り上げました。
思考力といってもあまりにも漠然としていて、それぞれの教員によって見方や捉え方もまちまちでした。その為、共通の観点に絞り、具体的に到達段階を5段階にして子どもの現状をとらえ、次の段階に向かうよう教員が働きかけをしていくようにいたしました。保護者にもそれぞれの項目に対するお子様の現状や変化の様子を具体的に伝えさせていただきます。
充実した教職員体制と少人数教育(1クラス25名以下)
幼稚園で働く教職員は、個性差のある多様な子どもたちにきめこまやかに対応できるよう、教員間の連携や研修にも力を注いでいます。
どのクラスも20名程の少人数であり、一人ひとりの子どもたちに行き届いた保育を提供することと、子どもたち同士の教育的影響力を最も発揮する集団の規模で編成しています。 特に年少組は、年度当初、担任以外に学年付の教員が加わり、TT保育にあたります。
また、すべての教職員に個人用PCを導入し、業務の効率化も含めて保育活動により集中できるよう働き方改革にも着手しています。