10代という時期は、大学入試という人生の大きな分岐点があることも含めて、思い通りに進む時もあれば、不安と失望が入り混じった非常に難しい期間だと思います。

皆さんが社会で活躍する10年後の未来は、グローバル化が更に進展する中で、例えば、AI(人工知能)の発展によって、知識がない分はAIで補うことができることから、思考力(考える力)の必要性、できれば瞬時の思考力が必要になる時代に突入するとも言われています。従って、AIでは代替することのできない、人だからこその能力を磨いていくことが迫られます。

学校で友人と話をする時も、電車の中でも、テレビを見ている時も、街を歩いている時も、お風呂に入っている時も、何かを感じ、何かを考え、自分の意見を持ち、それを人に分かりやすく説明できる力が必要とされます。言い換えれば、寝ている時以外はすべてが学びの連続であることを意識することが大切です。

本校は、「人を愛し、学問を愛し、美を愛する豊かな人の育成」といった学園綱領のもと、「高い学力の育成」と「豊かな人間性の形成」を教育目標の二本柱としています。

学力向上の面では、教科の専門性に基づいた質の高い授業の展開と、発展性のある課題探求型の授業や主体的・協働的な学びへの転換に向けた対応を図っています。いずれも今後の変化が予想される大学入試にも十分に対応できるように進めています。
「豊かな人間性の形成」については、子どもの「個を尊重する」「主体性を発揮させる」「よさを認める」といった時代の趨勢に合わせた指導を行う前提として、正しい身なり、挨拶の励行、時間厳守といった社会的マナーの向上を第一義としています。

いずれの柱の実践も、6年一貫教育のメリットを活かしたカリキュラムを編成し、充実したキャリア教育を実施するとともに、多彩な学校行事、活発な部活動、生徒会やボランティア活動などを通して、自分で考えて判断し行動する主体的で自立した人格の育成、他者尊重、社会貢献の精神の涵養といったことに配慮した教育を日常的に展開します。

未来を生きる皆さんには、周囲の雰囲気に流されずに自分の頭と心でしっかりと考えることのできる人材に成長してほしいと思います。

無限の可能性を秘めた皆さん一人ひとりの夢の実現に応える学校としてさらに躍進していきます。

学校長 百中迪彦