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校長挨拶

5年前(H26)の12月22日に中教審答申177号で新しい時代に向けた高大接続の実現に向けた教育の改革について発表され、大学入試改革の具体的なビジョンが打ち出されました。学園としても、それに対応する形で第7次中期教育計画策定に向けて取り組みを進めてまいりました。

暁高等学校の歴史を振り返りますと、第二次世界大戦終戦直後の1946(昭和21)年に初代理事長である宗村佐信先生により暁学園が創設され、暁女子専門学校、暁幼稚園、小学校、中学校に続き、1949年(昭和24年)の学制改革で旧制中学校から新制高校が発足するのに伴い暁高等学校が開校されました。設立趣意書には戦後日本を反映して「民主主義ノ理解徹底並ニ文化国家ノ新生ハ現下ノ日本国民ノ教育水準ノ一段ノ向上ガ絶対ノ要件デアル」と明文化されています。三代目理事長宗村南男先生は、「この趣意書は、博愛主義、平和主義、教育の機会均等、女性の社会的地位の向上と社会的進出を希求する格調高い名文である。今で言うジェンダーフリーやダイバーシティに通底するところもあり、決して古い文章という感じがしません。男女共同参画社会にあって先人が苦心され、これからの日本の教育を予見されたことは非常に大きい。」と述べておられます。その趣意書の精神が反映された学園綱領「人間たれ」が、1950(昭和25)年に大変民主的な過程を経て制定されたのです。

第7次中期教育計画の作成にあたっては、このような建学の精神を原点として、いわゆる21世紀の新学力観をベースに、6次中期教育計画を継承・発展させるという要請がありました。ですから、従来の学力養成という基本的な機能は、見える学力にとどまらずスキルや価値観領域まで包括する見えない学力の養成まで拡張されたのです。またそれは、教育計画・方針としての最大・最優先の性格を持つことは言うまでもありませんが、3年制高校にとっては、それ以上の意義があると考えています。

授業における指導目標が知識や技能などの見える学力の養成に加え、思考力や判断力、そして表現力といったスキルの育成が目標となりました。

さらに、それらの学びがどのような過程でなされるのか、主体性や協同性が発揮され、より深い学びの経験を達成できたのかといった、情意の領域までもが、学びの質のみならず人格の形成に欠かせないとされています。また、そのような学びが授業時間内だけに留まらないで、行事や課外活動、日常の生徒会活動やHR活動など学校生活のすべての場面で、スキル・価値観といった見えない学力の育成を掲げていることです。

ルーブリックの作成からスタートしたプロジェクトによる学園綱領の可視化作業により評価指標や目標が具体化されました。具体化された評価指標により、授業も、生徒会も、部活やその他の活動も共通の目標に向かって指導に邁進し、それら教育活動の総和として目標達成に向かうことが改めて中期教育計画の中で示されました。このことは、3年制高校に付加された大きな意義だと感じています。

激変する21世紀を見据えた国をあげての教育改革の流れの中で、冒頭に述べました学園の原点である「建学の精神 人間たれ 人を愛し、学問を愛し、美を愛する」の原点に立ち戻り、それを具現化する学校として、生徒や保護者から選ばれ、地域から支持される学校として進んで参る所存です。

暁高等学校長 谷 敏夫