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校長挨拶

この度の東日本大震災で被害にあわれた数多くの皆様に心より、お悔やみとお見舞いを申し上げます。

暁高校では国際交流部と生徒会が中心となり、ニュージーランド地震の募金活動を実施しようとしていたところ、今回の東日本大震災が起こり、校内ではもちろんのこと、3月16日近鉄四日市駅前でも募金活動を行いました。ちょうどその時、本校と友好関係にある韓国の五常高校からお見舞いのファックスが届きました。そのお礼と、街頭募金の様子を取り上げていただいた新聞記事を送ると、自分たちも募金に参加をしたいということで、数日後約200万ウォンの義捐金を送っていただきました。また、世界各国が日本の為に、義捐金やボランティア活動などで支援していただいています。このことは今まで日本がそれらの国々に日頃から色々な支援をしてきたこともありますが、その温かい心に胸が熱くなる思いが致します。この非常時に、暴動も起きず整然とした形で支援物資を受け取る被災地の様子や、自分も災害に遭いながらボランティア活動をする人々の様子は、世界の人々の注目するところでもあります。贅沢に慣れ、失われつつあった日本人の心が、究極の被害の中から復活してきたような気がします。

かつて日本が第2次世界大戦で敗戦の憂き目にあったときも日本人は見事な復活を成し遂げました。暁学園もその時に(昭和21年)、「戦後の日本の荒廃から、人々の心を正し、人間としての尊厳を取り戻すため」という大きな役割を担って創設されました(高校は24年)。また、その目的のために「人間たれ」という綱領が掲げられました。具体的には、「人を愛し、学問を愛し、美を愛する豊かな人間」という「愛」を中核とした人間の育成です。今、未曾有の災害の中で人々が助け合い協力している姿はまさに「人間愛」の精神そのものであると思います。昨年秋に行われた文化祭で『生命のメッセージ展』を開催し、人の命の大切さ、生きることの大切さを学びました。また、毎年2学年の修学旅行では沖縄へ行きますが、そこでも戦争による悲惨な有様を見聞きし、命の大切さを学んでいます。今回の災害の中から学ばなければならないことは沢山あり、自分たちに何が出来るかも考えなければなりません。今年の文化祭ではそういった点にテーマを絞って取り組むつもりです。また、卒業生の中には既に、各分野で支援活動を行い活躍したという報告も受けています。学園で学んだ人は、今こそ「人間たれ」の精神を発揮して益々活躍していただきますよう期待しています。

暁高等学校校長 駒田 具夫